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先週の政治振り返り

男性弁護士との不倫疑惑を週刊文春に報じられた民進党の山尾元政調会長が民進党を離党しました。一旦は幹事長に起用される方針だった「党の顔」である山尾氏がスキャンダルで離党に追い込まれたことで、前原新代表の下での民進党は厳しい船出となっています。
北朝鮮は、注目されていた9日の建国記念日にあわせた新たな弾道ミサイル発射などはありませんでした。一方で、今月3日に行った核実験は広島に投下された原爆の10倍の規模とされ、核開発の進展が明確になり脅威の度合いは増しています。

9月6日(水)

北朝鮮の核実験、広島原爆の10倍以上の爆発規模

北朝鮮が今月3日に行った核実験の爆発規模について、小野寺防衛大臣は、TNT火薬に換算して約160キロトンという試算結果を示した。当初70キロトンと試算していたが上方修正した。広島に投下された原爆(約15キロトン)の10倍以上にあたる。

2018年度予算の概算要求、総額100兆円超

各省庁が8月末に提出した概算要求を財務省が集計した。総額は一般会計で100兆9586億円となり、4年連続で100兆円を超えた。
要求額が最も大きかったのは厚生労働省で、2017年度当初予算を2.4%上回る31兆4298億円を要求した。また、防衛省は北朝鮮の弾道ミサイルへの対策などを充実させるため、要求額は5兆2551億円と過去最大となった。

9月7日(火)

日露首脳、北朝鮮情勢や北方領土問題めぐり会談

安倍首相は訪問先のロシア・ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。
両首脳は、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核実験は地域の平和と安定に対する深刻な脅威だとして、協力していくことで一致した。また、北方領土での共同経済活動をめぐり、海産物の養殖、温室野菜の栽培、島の特性に応じたツアーの開発、風力発電の導入、ゴミの削減対策の5つを優先的に取り組む事業とすることで合意し、実現に向けて10月にも現地調査などを行うこととした。
会談後の共同記者発表でプーチン大統領は「朝鮮半島情勢とりわけ核問題は政治的・外交的手段によってのみ解決可能であり、まず緊張を緩和し関係するすべての国が対話に参加することが重要だ」などと述べ、圧力よりも対話が重要であるとの考えを改めて示した。

9月9日(土)

北朝鮮、建国記念日に「核強国に上りつめた」と強調

北朝鮮では69回目の建国記念日を祝う行事などが行われた。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「わが国は原爆や水爆とともにICBM(=大陸間弾道ミサイル)まで保有する核強国の地位に堂々と上りつめた」として、今月3日に行った6回目の核実験をキムジョンウン朝鮮労働党委員長の業績としてたたえた。

9月10日(日)

小野寺防衛大臣「北朝鮮は核保有国の能力を持つ」

小野寺防衛大臣はNHKの日曜討論で、北朝鮮が今月3日に行った核実験の爆発規模をめぐり「水爆実験だった可能性もあり、技術は確実に進歩している。大きな脅威で、北朝鮮にはそれなりの核保有国と認められる能力がある」などと述べた。

今週の見通し

北朝鮮に対する経済制裁をめぐる国連の安保理での交渉は、12日にも結論が出る見通しです。北朝鮮への石油禁輸など厳しい内容をアメリカが求めているのに対し、拒否権を持つ中国やロシアは圧力よりも対話を重視するスタンスで、どこまで実効性のある中身で一致できるのかが焦点です。